三重肝臓センターについて
昭和から平成時代には、C型肝炎ウイルスが主な原因である肝硬変や肝臓癌が多くの患者の命を奪ってきましたが、令和時代に入り、内服薬による治癒が可能となりました。
しかし、糖尿病やメタボリック症候群、肥満からくる脂肪肝の患者が増加しており、肝臓は自覚症状がないまま病状が進行し、肝硬変や肝臓癌に至るケースが増えています。そのため、定期的なフォローアップが非常に重要となります。
当院においては2名の肝臓専門医が常勤しており、現在も600名程の肝疾患患者様を外来でフォローしており、引き続きの肝臓疾患のフォローの必要性を感じています。
移転後1年を経過し、診療環境も安定してきたため、この度当院にて三重肝臓センターを併設する運びとなりました。
三重肝臓センターの特徴
B型肝炎・C型肝炎患者だけでなく、メタボリック症候群からの脂肪肝、NASH、肝硬変、肝癌治療後の患者様を中心にフォローし、腹水がある非代償期肝硬変患者様には、CART(胸水、腹水ろ過濃縮再静注法)による治療を積極的に行い、自宅からの通院治療を可能にしています。食道静脈瘤の予防的医療も行っており、最新の内視鏡検査システムを導入しました。
また、当院透析センターや近隣病院・クリニック等と連携して治療を行っています。
令和になっても予後改善が十分とは言えない肝疾患のフォローが必要であり、その受け皿となる専門診療が可能な病院、人材の不足などから、肝疾患患者様の診療を継続する必要性を感じ、このたび三重肝臓センターを当院に併設させていただきました。
引き続き肝疾患患者様の診療、フォローを継続させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
※救急指定病院ではないため、緊急時は平日の日中のみ対応しています。
※肝臓外来は予約制とさせていただきますので、電話でのご予約をお願いします。
(電話予約:0596ー22ー1155・平日14時~16時)